離婚の基礎知識 | |||
1:離婚とは | 2:夫婦関係修復 | 3:男性の離婚 | 4:女性の離婚 |
5:離婚の種類 | 6:協議離婚 | 7:調停離婚 | 8:裁判離婚 |
9:法定離婚事由 | 10:浮気・不倫 | 11:悪意の遺棄 | 12:その他の事由 |
13:婚姻費用 | 14:離婚の慰謝料 | 15:財産分与 | 16:子供の養育費 |
17:子供の親権 | 18:面会交流権 | 19:年金分割 | 20:離婚協議書 |
離婚協議書とは、離婚に関する約束や取り決めを書面にしたもののことであり、契約書の一種です。
協議離婚の場合、未成年の子がいる場合には親権者を定める必要がありますが、その他の事項については、届出が不要なため、後々の紛争(トラブル)を回避・予防するためには、きちんと書面にして残しておくことが大切です。
離婚協議書の作成方法には、2種類あります。
通常の契約書のように私人間で取り交わす一般の証書として作成する方法
条件などを取り決め、公証役場で公証人に作成してもらう公正証書として作成する方法
離婚協議書の中に定める内容は、離婚に伴って生じる財産や身分その他一切の事項になりますが、主要なものは、以下のとおりです。
1 | 親権者・監護権者 | ※未成熟の子がいる場合のみ |
2 | 養育費の月額と支払期間 | ※未成熟の子がいる場合のみ |
3 | 面会交流の内容と方法 | ※未成熟の子がいる場合のみ |
4 | 財産分与の内容と分与方法 | |
5 | 慰謝料の金額と支払方法 | |
6 | 離婚後扶養 | ※一定の扶養が必要な場合のみ |
7 | 異動事項の通知義務 | ※必要がある場合のみ |
8 | 年金分割条項 | ※必要がある場合のみ |
9 | 強制執行認諾条項 | ※公正証書にする場合のみ |
10 | 包括的清算条項 |
もちろん、個々の家庭によって、特別な事情を定める必要が生じることもあります。
離婚をするということ自体を急ぐあまり、きちんとした取り決めをしないでしまう方も、思いの他、多いようです。
ただ、後になって後悔したりトラブルになったりしないよう、出来れば、ご相談をなさって下さい。
以下は、離婚協議書の記載例です。
個々の事案に応じて内容は異なります。
離 婚 協 議 書 | ||||
夫 ○○ □□(以下「甲」という)と妻 ○○ △△(以下「乙」という)とは、本日、甲乙間における協議離婚に関し、以下のとおり合意し、本契約を締結した。 | ||||
第1条 | (離婚の合意) | |||
甲と乙は協議離婚をすることとし、離婚届に各自署名押印した。 | ||||
第2条 | (親権の定め) | |||
甲乙間の未成年の子○○ ☆☆(平成 年 月 日生、以下「丙」という)の親権者及び監護者を乙と定める。 | ||||
第3条 | (離婚の届出) | |||
離婚届については、各自署名捺印のうえ、乙が、平成 年 月 日までに、 区役所に届け出るものとする。 | ||||
第4条 | (養育費等) | |||
甲は乙に対し、丙の養育費として、平成 年 月より丙が大学を卒業する日の属する月まで、毎月末日限り、各金 万円宛を、乙の指定する次の口座に振込送金する方法により支払う。 | ||||
銀行名 ××銀行 | ||||
支店名 ××支店 | ||||
預金種別 普通口座 | ||||
口座番号 01234567 | ||||
口座名義 ○○ ☆☆( ) | ||||
2 | 上記養育費は、物価の変動その他事情の変更に応じて、甲乙協議のうえ増減できるものとする。 また、丙の高校・大学進学の費用その他の教育費、及び事故又は病気などの特別な費用については、甲乙が協議の上、別途甲が乙に対し、その必要費用を支払うものとする。 | |||
3 | 甲と乙は、相互に、移転・転職・再婚その他、養育費の額の算定に関して影響を及ぼす虞のある重要事項が生じた場合には、遅滞なく相手方に通知することを約束する。 | |||
第5条 | (財産分与) | |||
甲は乙に対し、財産分与として、甲所有名義の下記不動産を譲渡し、平成 年 月までに、乙のために財産分与を原因とする所有権移転登記手続をする。 | ||||
[不動産の表示] | ||||
1 土地の表示 | ||||
所 在 東京都 区 | ||||
地 番 番 | ||||
地 目 宅地 | ||||
地 積 200.00平方メートル | ||||
1 建物の表示 | ||||
所 在 東京都 区 | ||||
家屋番号 番 | ||||
種 類 居宅 | ||||
構 造 木造瓦葺二階建 | ||||
床面積 73.00平方メートル | ||||
第6条 | (慰謝料) | |||
甲は乙に対し、慰謝料として、金 万円を、平成 年 月 日限り、一括にて、乙の指定する次の口座に振込送金する方法により支払う。 | ||||
銀行名 ××銀行 | ||||
支店名 ××支店 | ||||
預金種別 普通口座 | ||||
口座番号 01234567 | ||||
口座名義 ○○ △△( ) | ||||
第7条 | (面会交流権) | |||
乙は甲に対し、甲が毎月1回及び年2回(夏休みと冬休み)、丙と面会交流をすることを認容する。 ただし、面会交流の日時、場所、方法等の必要な事項は、丙の福祉を害することがないように甲乙互いに配慮し協議決定する。 | ||||
第8条 | (清算条項) | |||
甲と乙は、離婚に伴う財産上の問題に関し、本協議書に定めるほか一切の債権債務が無いことを確認し、名目のいかんを問わず、何等の請求を行わないことを相互に確認する。 | ||||
本離婚協議書の成立を証するため本書2通を作成し、甲乙署名押印の上、各自1通宛を保管する。 | ||||
平成 年 月 日 | ||||
甲 | 住 所 | |||
氏 名 | ||||
乙 | 住 所 | |||
氏 名 | ||||
全ページをひとまとめにして、左側2箇所をホチキス(ステイプラー)で止めます。
表紙から裏表紙にかけて、両面のホチキス(ステイプラー)の芯を覆い隠すように、製本テープを縦に袋綴じに貼ります。
表紙と製本テープにまたがって甲乙両名が押印(契印)します。
すべてのページの繋ぎ目にもまたがって甲乙両名が押印(契印)します。
最終ページの甲乙署名押印欄に各々が署名押印すれば完成です。
離婚協議書の雛形サンプル ※ワード版
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5:離婚の種類 | 6:協議離婚 | 7:調停離婚 | 8:裁判離婚 |
9:法定離婚事由 | 10:浮気・不倫 | 11:悪意の遺棄 | 12:その他の事由 |
13:婚姻費用 | 14:離婚の慰謝料 | 15:財産分与 | 16:子供の養育費 |
17:子供の親権 | 18:面会交流権 | 19:年金分割 | 20:離婚協議書 |
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私は、幼いころに両親が離婚し、母子家庭で育ちました。 >>>代表者ご挨拶
行政書士 小竹 広光 |
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